はじめてスノースクートに乗る方、ライディングをする方にスノースクートの初心者向け乗り方を解説したいと思います。
このブログでは、ここまでスノースクートの大まかな概要を解説してきました。スノースクートの本体やウェアが揃えば、次は乗り方・操作方法です。
スノースクートは、スキーやスノーボードに比べると、初心者でもかんたんで、ゲレンデに到着して1時間もすれば楽しめるレベルまでになるでしょう。
ここでは初心者の方向けに、スノースクートの乗り方のポイントを解説しています。
スノースクートのポジショニング
スノースクートは、2分割されたスノーボードの上に自転車のボディがくっついたような形状です。
シートが装備されたスノーモトなどもありますが、実際に乗るときには"立った状態"になるのが基本です。
両足をステップに乗せて、ハンドルを握り、スキーやスノーボードと同じように、膝を軽く曲げて柔軟性をもたせます。
目線は近くの雪面を見るのではなく、遠くを見る感じです。
実際に斜面を滑るときには、仮想のゴールを設定し、そこを目指すとうまくいきます。
スケーティングしてみる
スノースクートの"スケーティング"とは、キックボードのように「ケンケン」をしながら前に進む操作です。
スケーティングでスノースクートの雪面での感覚や滑り具合などをつかむことができます。
スケーティングは平面を移動するときに便利な技術なので、まずこれをマスターしておきましょう。
スケーティングの練習は斜面ではなく平面で行います。
ターンを覚える
スノースクートの操作で最も大事なのが「ターン」です。
スノースクートは可変性のハンドルがついていますが、実際に曲がる際に大きくハンドルを切ってターンをすることは少なく、とくにスピードがのってきている状態で曲がる場合にはほとんど体重移動のみによって行います。
ポジショニングのところで説明したように、膝の力を抜いて柔軟性を保ち、曲がりたい側に体重をかけます。
自転車やバイクの操作方法を思い出していただけると感覚がつかみやすいでしょう。
その際、右に曲がりたいのであれば、右足にのみ体重をかけ、反対の左足をステップから浮かすとうまく曲ることができます。
ボードが雪面で傾いたようになり(バンクする)、抵抗のバランスによって思った方向へターンすることができるのです。
そして、曲がる方向へ向かって顔と目線を向けます。
慣れてくると、ハンドルを握った手や、ステップに置いた足を意識することなく、顔の向きと目線をずらしただけでターンを決めることができるようになるでしょう。
ブレーキングを覚える
スノースクートでブレーキをかけて止まる操作方法を覚えれば、もうゲレンデで楽しめる状態にまでなります。
ブレーキング(止まり方)は、前述の"ターン"を利用します。
強くターンをし、進行方向に対して90度以上の角度をつけると大きく減速して止まることができます。
ターンがうまくなると、自然にブレーキングもできるようになります。
ターンはできるけどうまくブレーキをかけられないという場合には、曲がるときよりも強くハンドルを切ってみましょう。
ハンドルを強く切ると一気にボディの方向が変わって推進力が低下し、うまくブレーキをかけることができます。
まとめ
ここまで解説したスノースクートの乗り方・操作方法は、ほんの1時間もあれば基本的なところはマスターすることができます。
これはスキーやスノーボードに比べるとはるかにハードルが低く、またそれがスノースクートが流行し始めている理由の一つだともいえます。